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▽福井晴敏「6ステイン」(講談社文庫、2007年)
どれも似たような話が6つ入っている短編集。
何冊かこの作家の作品を読んだけど、どれもあまり女の人が出てこない。出てくると、可愛くてりりしく若いヒロインと決まってるんだけど、「畳算」には老婆、「マーマー」には主婦やってる年齢の女性が出てくる。
この作家自体から、そういう年配の女性という存在が遠いのではないかと(知らないけど)、だから書かないのではないかと思っていたけど、かっこよかったなあ。まあ女性出てくるんだけど、新鮮味も欲しいってことで、主人公としてもっとかっこいい女性書いてほしいなあ。特に畳算の描写が綺麗で良かった。
「920を待ちながら」
「イージス」の行は昔もいい子だったよという話。これも好きだけど今まで読んだ何かに似ている。これでもかという福井節のようなもの。好きな人は好きだけど、嫌いな人はこの辺が嫌いなんだろうなあ、となんとなく思った。そんな中で「畳算」が一つ、違うものに見えて特に好きでした。





▽アニメ「銀河英雄伝説」(徳間書店、1988年)
遠い未来の宇宙、とある銀河を舞台に銀河帝国の若き獅子ラインハルト・フォン・ローエングラムと、自由惑星同盟の智将ヤン・ウェンリーの対決を中心に描いた壮大なスペースオペラ。リアルタイムの展開で描くというより、後世の歴史家が纏めた歴史小説、という作り方。大河ドラマに近いと思う。
本編と外伝「スパイラル・ラビリンス」までようやく観ました。
ここ数ヶ月はこの作品ばかり観ていたので他の本や映画なんかはさっぱり進まなかった。とにかく長い。本編は全部で110話、1988年となっているけど本編自体は97年の3月までやっていたらしい。クオリティや技術は最近のアニメの方が出来が良いとしても、内容とスケールでいまの時代、こういうアニメはもう作れないんだろうなあと思う。ものすごく面白いけど、今やっても流行らないんだろうし、こんな名作の題材ももう無いのだろう。
で、すごく長いんだけど必要の無い回が無い。序盤の「カストロプ動乱」なんかの、あのデブいらなくね?みたいな存在でもやはりどちらかというと必要というか。要らないエピソードなんて、アイゼナッハのコーヒーの話ぐらいじゃないだろうか。(指を二回鳴らしてコーヒーが二つ出てくる)あれ、いらないなあ。無口ぶりをあらわすにも、他にあったんじゃないの。あと、アイゼナッハが「チェックメイト」ってつぶやいて、皆「あいつしゃべれるのー!?」って驚くところとか。いるの?それ。
ただ要らないと印象受けたのがそのくらいで、110話という長さで不要なところが無く、何気ないところにも伏線が張ってある。たまにユリアンが昔の歴史のお勉強してたりして眠くなったけど、そのあたり以外はこの長編から目が離せない。とにかく長くてそれが全部面白いのです。
で、あと、重要人物がバタバタと死ぬ。このひと死んだらこの話も終わるよね?って人も途中で死んでいく。田中芳樹の作品はあまり知らなくて、「創竜伝」くらいしか読んだことないんだけど、こんなに死んだかなあ。
テーマは重く、「専制政治と民主政治」、「政治家の腐敗」、「戦争の功罪」、沢山の答えがある題材に作者なりの答でまとめてある。バタバタと人が死ぬのも作者の戦争への答だと思う。もちろんこれだけが正解じゃない。

最終話のカリンの言葉が印象的でした。
バーラト星域の自治権について「たった、それだけなのね。」ほんと、それだけだった。ユリアンの言った500年の年月と沢山の人命ももちろんそうだけど、彼女の父親が欲しかったのはそれだけだったのか、シェーンコップだけでなくメルカッツが、ビュコックが欲しかったものというのは、そんなに狭い世界での非永劫の平和だったのか。この先、遠い未来は分からない。第二のゴールデンバウムが生まれる可能性が消えたわけでは決して無い。
ヤンが初期の方、イゼルローン攻略で答を出しているけど、「恒久的な平和は歴史の中で存在しなかった」。だからヤンはその自治権獲得という帰結を望んでいたのだろうけど、ただ、その「狭い、短い平和」がほしかったのではなくて、「その程度しか得られない」と最初から判っていたからなのかもしれない。そう思うと切ない。

決して救われないし気楽なハッピーエンドが待っているわけでもない話だけど、登場人物が皆魅力的でした。ヒロインは二人とも凛々しくて良かったです。ああいうヒロインもいまどきいないと思う。特にヒルダでしょうか。フレデリカが割りと受身だった印象(それでもヤンが拉致されたときはかっこよかった)に対して、ヒルダは行動力もあって、でも内心ではラインハルトを思いやって苦悩したりして女性らしいのに、表には出さないとかかっこいいなあ。かわいい系の女の子も多かったし。エヴァとかシャルロットとか。カリンも最後デレデレになっちゃうからかわいい系に分類。かっこいいおじさんも沢山。ビュコック、チュン、メルカッツが好きでした。どちらかというと自分は同盟寄りで観ていたのかな。ホアンが最後、どうなったのか描かれていないのが残念。
勧善懲悪とまではいかないけど、悪い人は結構と死をもって裁かれるので、ハッピーエンドでなくても後味は悪くない。
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Author:回転寿司
みそラーメンがすきです

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